英国に住んで、かれこれ28年になりました。今まで、いろいろなところに旅行しましたが、その中で旅行中に注意したほうがトラブルを未然に防げると感じていることをまとめてみました。
ヨーロッパでの一般的なホリデー
ロンドンに住んで働いていると、普通の勤務先では有休がだいたい毎年3-4週間あります。その有給の事を、アメリカではバケーション、英国ではホリデーと言います。
そのホリデーは、2週間2回でも、1週間4回でも自由に取る事が出来ます。だいたい、年度はじめの頃に、会社の部署の中を希望の日を書き込む表が回りますので、その時にホリデーに行きたい日にちを予定表に書き込んで、あんまりみんなが重ならないようにして決定します。
子供のいる人は学校の夏休み中、いない人は8月の終わりの週の旅費が安くなってから、など各自都合に合わせて休暇を取ります。
従って、こちらの夏用のホリデー村などのパッケージは、基本1週間以上のものになっています。その年のかなり先までの予定がわかるので、旅行に行くかなり前に予約も入れるのが一般的です。
こちらの旅行会社の前を通ると「来年度のホリデー予約受付中!今なら10%引き!」とか「来年度のホリデー、予約金今なら1人20ポンド」なんて書いてあります。
イタリアワイン、キャンティの産地での思い出
今まで、毎年色んな所にホリデーに行きました。子供が小さい頃は、海で泳げるように、と毎年のように地中海沿岸のホリデー村へ。英国の夏は涼し過ぎて、海でも水温が低くて泳ぐ事が出来ません。お日様を浴びて、泳ぐというと一番近いのが地中海沿岸と言うことになります。
ヨーロッパの地中海沿岸の夏は、海も綺麗ですし、水温も暖かめで、色んな魅力のある古い街も多いです。ポルトガル、スペイン、フランス、イタリアなどの海にめんした風景の良い場所にはホリデー村と言われるものが沢山あります。ホリデー村は、ファミリー用や子供立ち入り禁止の大人用まで予算に合わせて色んな所があります。
大きな敷地内には、プール、プライベートビーチ、ホテル棟、寝室いくつかにキッチンとリビングの付いた色んなサイズのトレーラーがあり借りられる所、自分のキャンプ用のテント等で過ごせる場所、レストラン、スーパーマーケット、お土産やさん、子供の遊び場、夜のディスコやコンサートが行われる場所などがあって1週間敷地内にいても大丈夫なようになっています。
そこで毎日日光浴をして、海で泳いで、疲れたらお昼寝して、美味しいものを食べて過ごします。
私達はいつもロンドンから近くの空港まで飛行機で行って、空港でレンタカーを借りてホリデー村まで行っていましたが、
ヨーロッパ大陸の人は殆ど自家用車で家から現地まで来ていました。
子供達同士が知り合いになって話すと、どこから来たの?と聞く事になるのですが、ドイツのフランクフルトとか、フランスのリヨンとか言うので、ああ、ヨーロッパ大陸は陸繋ぎなので真っ直ぐ高速道路で来れるんだなぁと思いました。
今まで行った場所で思い出深いのが、イタリアのフィレンツェから1時間ぐらい郊外の丘の上にあったホリデー村です。行くまで知らずにいたのですが、そこはトスカナ州あの有名なイタリアワイン、キャンティの産地のど真ん中だったのです。
ホリデー村にいるのも飽きると、車であちこちドライブに出掛けるのですが、葡萄畑の丘陵地帯の素晴らしい景色の中を走っていると、なんとあの鶏のキャンティのマークのついたワイナリーの看板があちこちに!ええっ、ここキャンティの故郷なの!?という感じです。(笑)
その丘の真ん中にある古い村には、凄く通の人が行きそうなキャンティ専門店が…。恐々入って聞いてみると、いくらかお金を払うと、ずらっと並ぶキャンティの好きな物を3杯とか5杯とか、生ハム付きで試飲させてくれる、との事。もちろん、挑戦しました。(*^_^*)🍷そして、お店の人オススメのキャンティを1-2本買いました。
そのホリデー村近くの地元のスーパーには、生の大きなポルチーニ茸(大きめの松茸ぐらいの大きさ)が安くで売ってたりしたので、それを2-3本買ってパスタを作って食べました。
地元の人は、ポルチーニ茸の天ぷらを作って食べるそうです!!乾燥ポルチーニ茸がすこーしだけ入ったリゾット、ロンドンで食べるとお高いですよ。それを天ぷらって…(イタリアではフリッターと言います)(@_@)
いい思い出です。
海外旅行で注意したほうが良い 7箇条
旅行、特に海外旅行に行く時は、着るもの、持ち物に気を付けなければ行けないことがあります。
1)まず荷物はなるべく量を減らし、自分で管理して目が行き届くようにする事。
2)海外に行く時、日本より何処でも治安が悪いという事を常に肝に銘じて行動する事。
3)空港やバス乗り場、賑やかな街角や観光名所など、もし隙があったらなんか取ってやろう!と思って観光客のいる所に待っている人達が周りにいる事を認識して行動する事。
4) 日本人がよく使うリュック型のバッグには取られても良いものだけを入れる。
5)斜めがけバッグを使う場合は、必ず体の前、ファスナーが自分の目に付く場所にある事をいつも確認して。
6)常に落ち着いて行動、深呼吸。
7)バッグや服装はハイブランドのものは避ける。特にバッグは、間違ってもハイブランドの物は使わない。お金を持ってますよ。狙って下さい。と言っているのと同じなので危険な事に合う確率が上がります。
ハイブランドの地元ヨーロッパでは、上流階級やセレブの人以外の若い人がハイブランドバッグを持っているという事はありません。ハイブランドとは、人生経験を経てそのブランドを使いこなせる人が持つ物、という考え方なので、日本や中国のようにお金があるから、買えるからハイブランドを持つという事はありません。これをやると、街でかなり悪目立ちするのでスリなどに狙われやすくなります。
服装は、今世界中にいる中国国人観光客のように、今まで行った旅行でゲットしたブランド品を全部身に付けて歩く(20ー30年前これは日本人の特徴でした笑。)という人は日本人ではいないと思いますが、海外に旅行に来て、興奮気味で、気が散っているので、周りの人や物、自分の行動や声のボリュームにはくれぐれも注意して行動して下さい。
あんまりいないと思いますが、もし旅行中、全ての工程をショーファー付きの車で移動して、五つ星ホテルに泊まる場合は当てはまりません。(笑)
安全で楽しい旅行を!
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