3月17日最終日。フォートロダデールに到着午前7時。ロンドンへのフライト午後6時10分。
朝5時半に目覚ましをかけて、6時頃に起き上がる。外はまだ暗くて、船は静かに走っている、 マイアミの街が近くに迫ってきている。昨日の夜は揺れを全く感じず、船が動いているとは思わない程だった。やっぱり外海と内海は随分波の高さが違うなぁ、と感じた。部屋に届けられた今回のクルーズの証明書。日程、全行程のマイル数、航海中に使った水の量1,188,774ガロン、卵28,979個!など色んなデータがキャプテンとクルーズダイレクターのサインと一緒に書かれている。 朝8時から下船開始なので、今日の朝ご飯は6時半からオープン。今日もやっぱりメインダイニングへ。いつものグリークヨーグルトとプルーン、それから日本風朝ご飯メニュー。
下船せずにそのままもう一度クルーズを楽しむ人達
フロリダから来たご夫婦と同席になって、お互いの家族のことやクルーズの事など話す。 彼らいわく、この船に何組かずっと乗っている人達がいるらしい。ホランドアメリカンラインは毎回少しずつ違う航路を走り、また次の遠い場所に行ったりするので、ずっと乗っていても飽きないらしい。 以前、BBCの番組でお金持ちの未亡人のおばあちゃんがクルーズ船にずっと住んでいる、という話があったけど、実際にやってる人が割といるんだなぁ、と思った。食、住の心配もないし、優しいクルーもいるし、色んな人が乗って来て会えるし、寂しくないかも。
クルーズ船に住む。なんと羨ましい。アメリカの人はみんなフレンドリーで話好き。食事の時などに言葉を交わした人達が何組か出来て、船で会うと挨拶するようになってさよなら、楽しい時間を終わって残念ね~。でも、また世界のどこかの船で会えるかもね、と言い合う。
下船する人、乗船してくる人、人生の縮図
7時半に部屋に荷物を取りに戻って下に降りる。船内のどこに居ても良いですから、自分の番号の放送があったら各自下船するように、との事。私たちは一番早い8時下船の組。2000人以上の人が下船、船から降ろされる荷物は約6000個!9時頃全ての乗客が下船し、その3時間後の12時前には、また新しい航海を楽しみにして来た沢山の人が乗って来る。船内の掃除、食事の用意、ショーやカジノ、エステサロンなどすべての部署のクルーがゲストが気持ちよく過ごせるように24時間体制でやってくれる。電気、水、機械、内装、ペンキ塗り、思いつく業種の人は殆どいるので、どんなことが起きても専門家が解決する。クルーズ船はまさに一つの街そのもの。
今日のロンドン行きの飛行機は午後6時過ぎなので、それまで大きな荷物もあるし、どうしようかな、と思っていたら、船に乗って2日目ぐらいに、下船当日の空港までのトランスファーもこみのツアーがあったので申し込んでおいた。私たちが参加するツアーは、アメリカのベニス、フォートローダデールの街の中をバスで回った後に、観光船で運河を回り、その後の空港まで連れて行ってくれる。その間、重いトランクもバスに乗せておいてくれる、というとても便利で嬉しいツアー。
本当は船の乗る前のホテル滞在時にフォートローダデールの街を見に行きたいなぁ、と思っていたけど、前日の飛行機に乗っている間の冷え込みがひどくてホテルでゆっくりする事のしたので、街に行けなかった、ということがあったのでこのツアーはありがたかった。ツアー代金は1人$60。ツアーに参加せずに自分達でアレンジすると空港までタクシーが$40ぐらいかかるし、フォートローダデールの運河を回る水上タクシーツアーの一日券が1人$40-50であるのことを考えると、このツアーは心配いらずでかなりお得だ。
クルーズカードをピッとしてもらって船の外に出る、出口の廊下に色んな部署のユニフォームを着たクルーがバイバーイ。また来てねー。気を付けて帰ってねー。とお見送りをしてくれる。ターミナルに入ってすぐ大きなホールにトランクがズラッと並んでいる。レッドの看板の所に行ってトランクを受け取って外に出るとツアーのバスの人は右に行ってくださーいといわれてバスの駐車場に行く。
バスの前でガイドさんと運転手さんが待っていてくれる。重い荷物はバスの床下にある格納庫に入れてくれて、今日のフライトの空港の場所と便名を伝える。ブリティッシュエアウェイズがフォートローダデール空港からロンドン行きの便を出してるの?とびっくりされたので調べてみると、ハイシーズン中だけ限定で1日1往復だけロンドンガトウイックーフォートローダデール間を運行しているようです。便名もBA2168と4桁で、通常の便名の3桁とは違う。4桁の便名はコードシェア便などが多いけれど期間限定の便も4桁なんだ、と思った。普段ロンドン行きは横にあるマイアミ国際空港が使われているようで、よく知っている運転手さんもへぇ、そんな便があるんだねぇ、と言っていました。
フォートローダデールの街の市内観光
まずバスは、フォートローダデールの街の中を走る。この街はアメリカ本土の人達が暖かい場所でのバカンスをしに来る場所で、街を歩いている人も殆どがアメリカ人。それと有名なのが、大会社の社長やセレブの人の別荘地がある所、という事。海岸沿いには大手ホテルのヒルトン、ウェスティン、マリオット、シェラトン、クラウンプラザ、リッツカールトン、コンラッドなど殆どすべての有名ホテルがズラッと並んでいる。そのホテルの間にレストラン、バー、ショッピングセンターなどがあり賑やかな避暑地といった感じ。
海のすぐ内側に運河が網の目のように作られていて、その運河から海の方に出られるようになっている。運河沿いの中心街に昔のフォートローダデールの建物が残っている地域がありそこにみんなで降りてガイドさんに説明をしてもらいながら見て回る。アーリーアメリカンの家や建物が並んでいる。写真の建物は、この地域で始めて建てられたコンクリートブロック製の建物。ホテルとして使われていた建物。現在は博物館として使われている。
運河沿いにある富裕層の別荘、何十億円のクルーザーがズラッと並ぶ
旧ローダデールの散策が終わって後、再びバスに乗って街を横断して遊覧船乗り場に向かう。今日乗る遊覧船は、ジャングル・クイーンという船でディズニーランドにある蒸気船マークトゥエイン号にそっくりの形。でも、蒸気船ではなくて普通のモーター付きボート。後ろに羽がついた外輪船。3台分の観光バスのお客さんが乗り込み出発。これから90分間の短い運河の旅。
その運河沿いズラッと大きな別荘やマンション形式も別荘が建っている。各別荘は必ず運河に面して建っているので、前にクルーザーやボートを止められるようになっている。何十億円のクルーザーがズラッと並ぶ様は圧倒的。まるで展示会場のよう。さすがアメリカは世界で一番お金持ちが住む場所!別荘も規模が違う。別荘地を抜けて運河の外側に出る。3つの跳ね橋を通りながら外側に出て行く。
世界一大きいクルーズ船が停泊するフォートローダデールのクルーズポート
外に出るとクルーズポートのあるエバーグレーズ港に入った。今さっきまで乗っていたニューアムステルダムもいる! これはロイヤルカリビアン社のフリーダムオブザシーズ、3600人乗り。そしてこれは世界で一番大きなクルーズ船の一つ。同じくロイヤルカリビアンのハーモニーオブザシーズ、なんと5500人乗り!クルー2200人!8000人近い人が乗れる船、信じられないぐらい大きい。モンスター!
この日、フォートローダデールの港だけで7隻のクルーズ船が止まっていた。横のあるマイアミ港からも出ている船がもっと多いから、この地域は世界でも有数のクルーズポートだろうと思う。のんびりとした運河の散歩から戻ってバスに乗ってそのままフォートローダデールの空港に向かう。私達は、ターミナル4。空港に着いたのは午後2時過ぎ、フライトは午後6時過ぎなのでまだ荷物は預けられないので、取り敢えず空港内のカフェでお昼ご飯。 アメリカ名物クラブハウスサンドウィッチ。ターキーハム、普通のハム、トマトとレタス。 ハムが多い!!それにフライドポテトかポテトチップスが付く。頑張って食べて、お腹一杯…。アメリカサイズ大きいです。
お腹が一杯になったところでBAのカウンターが開いたので荷物を預けて出国手続き。中のカフェでコーヒーを飲みながら、船のいる間インターネット環境を使っていなかったのでメールチェックをして過ごし、5時半にボーディング開始。明るく暖かい25度のマイアミから飛ぶ。CAさんがガトウィックは雪よ。と言ったので、え?雪?!とびっくりする。
機内食はまず、チキンカレー。降りる前にクリームチーズの入ったパンとオーツクッキー。降りたら、本当に雪!みんなわぁ寒い!とブルブル。午前6時過ぎロンドンガトウィック空港に着陸。英国に入国し、荷物を取って車を預けてあるホテルへ。ホテル行きのバス停寒い!気温2~3℃。慌てて荷物からダウンジャケットを出して着る。無事車に戻り、一路北ロンドンの我が家へ。20℃以上の気温差と暗い曇り空。 家の着いた後、時差の関係で猛烈な眠気が。ああーカリブの空と海綺麗だったなぁ~。