北欧クルーズ 北極圏とフィヨルドを満喫する夏の人気コース 11泊12日間-その5

北欧クルーズ

こんにちは、にゃんこ夫婦です。今年のクルーズは、昔から行きたかったノルウェーのフィヨルドと北極圏に行く11泊の長いクルーズです。北極圏とフィヨルドに行くのはこれが初めてです。今回は、このクルーズを5回に分けて紹介させていただきます。このご紹介記事は5回目です。

MSC北欧クルーズ の日程と船に乗船するまでの様子

MSC北欧クルーズ 船 プレチオーサ の内部の様子

③ MSC北欧クルーズ での食事の様子  

④ MSC北欧クルーズ での観光の様子(フラム以外)

MSC北欧クルーズ でのフラム観光の様子

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⑤寄港地6箇所目

フラムFlam観光

☆フィヨルドとは?☆

凄く簡単に言うと、何万年も前の氷河期の時代の地層が現在の地球上に残っていて、見る事が出来る場所です。詳しくは、下記のウィキペディアのリンクをご参照下さい。

フィヨルド朝、目が覚めて外を見ると青空の広がる素晴らしいお天気で、船はフィヨルドの谷間の真ん中を静かに進んでいました。エメラルドグリーンの水面でとても静かです。船は、外が暗いうちにノルウェー海からソグネフィヨルドに入って来ていました

わぁ、すごいフィヨルドの真っ只中にいるんだ!寝てる場合じゃないわ、と起き出しました。他の乗客の人達も同じ思いだったようで、1番上の甲板の出てみんなフィヨルドの壮大な景色に見入っています。

ソグネフィヨルド とは?

最後の寄港地は、1400mの山に囲まれているフィヨルド観光の1番人気の町で、ノルウェーのフィヨルド観光に訪れる人は全員必ず来る場所、フラムです。フラムのあるフィヨルドはソグネフィヨルドと呼ばれていて、1番長い所は204キロの長さ、水面からの深さは1番深い所で何と1308m!で、普通の場所でも深さ500~600mはあるそうです。私達の乗った様な大きな客船でも、充分フィヨルドの中まで入ることが出来る訳です。

フィヨルドは、現在世界の中ではアイスランドなどにも他に2箇所ぐらいありますが、人が生活していている所にあるフィヨルドはノルウェーだけです。これは、ノルウェー海に暖流が流れているので、北極圏の近くにあるのに一年通してあまり寒くなりすぎない為、居住が可能だからなのだそうです。(私達にすればハスキーが丁度いい位の寒さなので、充分寒いですが。笑 )

フィヨルドの崖になっている岩場の水面に近い場所に、ポツポツと家が建っています。こんな大フィヨルド真ん中に暮らしている人がいるのに驚かされます。午前8時前に船はフィヨルドの突き当たりにある町フラムに着きました。早速ロープが下されて停泊の準備に入ります。

フィヨルドの岩場が真後ろにそびえる、素晴らしい景色の町です。住民は、450人!その小さな村にいつも世界中から人が訪れています。

私達は、朝ごはんを食べてから午前9時過ぎに船の外に出ました。小さなフラムの桟橋に大きなプレチオーサが停まっています。外に出て感じましたが、信じられないくらい空気が綺麗な所です。今まで行った場所で、1番かもしれません。

見逃せない2つの フィヨルド観光

フラムの観光で有名なのが、海から船に乗って見るフィヨルド観光と、フラムレールウェイ(鉄道)で見る山岳地帯のフィヨルド観光です。特にフラムレールウェイは、世界の鉄道の中でもトップクラスに景色が素晴らしいという事で有名で、フラムに来る人は鉄道には絶対に乗りたいと思って訪れます。ここがフラムレールウェィの駅です。

フラムで電車に乗るツアー は事前予約が難しかった!

今回のクルーズでも、6箇所ある寄港地の内で1番の目玉はフラムでした。船でやっている現地観光ツアー(エクスカーション)もフラムで電車に乗るツアーが1番人気で、出発する2ヶ月くらい前にツアーの予約を入れようと思って見た所、既に売り切れでした。それじゃあ、自分達で電車のチケットを取って行ってみようと思い、ネットでフラムレールウェイのホームページを調べましたが、ここでも既に売り切れになっていました。

以前、フラムに行ってきた人達の情報を調べたところ、もしかしたら、当日券の枠があるかもしれないなぁ、と思いました。上陸後、まず駅の切符売り場に行ってみたらビンゴです!午後2時50分発の電車で、そのまま終点から直ぐに戻ってくるチケットが往復で2人分取れました!片道約1時間で、フラムには午後4時過ぎには戻って来れます。船の出港午後7時、ゲストは午後6時半までに乗船の事、ですので、時間も問題ありません。ラッキーです!当日券往復1人590クロネ(約6750円)でした。

フィヨルド・サファリとは?

クルーズに出かける前に、1番乗りたかったフラムの電車の予約ができなかったので、何かフィヨルドを楽しめるツアーを、と思って調べた所、「フィヨルド・サファリ」というのがでてきました。

フィヨルド・サファリは、小型(12人乗り)の高速ボートに乗ってフィヨルドの名所を見て回る、というもので、大きな観光船では見れない所にも行ける、という事でした。口コミでもなかなか高評価で、今まで高速ボートにも乗っことがなかったので、ちょっと値段が高いけど、2人で挑戦する事にしました。値段は1人860クロネ(約9810円)でした。

まず、フィヨルドサファリです。フィヨルドサファリの出発カウンターは、駅前広場の真ん前の入り江にあって、ピンク色の看板に「FJORD SAFARI」の文字ですぐにわかりました。  

このボートを使ってツアーに出ます。凄くスピードの出そうなボートです。

午前11時出発ですが、集合は20分前の10:40です。完全防水、防寒のジャンプスーツを普通の服の上に来て、毛糸の帽子、ゴーグル(私達は眼鏡ですがその上に付けられるゴーグルを借りました。)、それに手袋もあります。ちょっと怪しい人みたいですが(笑)高速で走る為に、このぐらいの防寒をしないと夏でも身体が凍えてしまうそうです。

その装備を全部身に付けて、完全装備でボートに乗り込みます。荷物は鍵のかかるロッカーに預かってもらえます。みんな携帯やカメラだけ持って乗り込みました。ボートの運転、及びガイドのクルーが1人乗り込んでいます。地元ノルウェーの青年です。私達ゲストの方は満席の12人です。ガイドは、英語で行われます。

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ピアの近くは、沢山の船、ボートがいますので、ゆっくり出発します。私達が乗っている船の横を通って岬の外に出てから、スピードを上げて走り出しました。

凄く早い!ゴーグルを付けてないと眼鏡が飛んでいきそうな速度です。フィヨルドの幅が広いところではSの字にカーブを切って進んで行くので、あんまり怖くないローラーコースター状態です。スピードを楽しむというのはこういう事かしら、と思いながら流れていく素晴らしい景色を見ていました。時々、とても高い所から落ちている滝の真下にも止まってくれます。ボートが小さいので、水に手が届くほどの前まで行ってくれます。とても綺麗な水です。

フィヨルドの滝や、湧いている水は、全て素晴らしい飲料水になるそうです。フィヨルドの空気と水の良い事には驚かされました。こんな空気を吸って、美味しい湧き水を飲んでいたら長生きするだろうな、と思いました。氷河期の時代から少しずつ造られてきた景色を自分の目で見ています。この日、気温は20℃を超えていました。20℃超えは、ここでは1番暑い気温だそうです。

たまに色んなポイントに止まって、その場所の説明をしてくれます。バイキングの子孫の人達が住んでいる場所もありました。今はヴァイキング村を作って観光客を呼び、それで生活しているそうです。未だに、電気やガス、水道を使わずに生活しているそうです。その他、住民20人の村や、アメリカから来てフィヨルドの崖の上の一軒家にヤギと住んでいる人など、どうしてわざわざここに?!この家はどこから行けるの?道路が無いよ?いうような場所もあり、興味深かったです。

そんな感じで、ぐるっと水面の方からフィヨルドを2時間15分で一回りしました。フィヨルドの真ん中にいるんだなぁ!と凄く感じました。

フィヨルドサファリ凄くおススメです!

普通は大きめの観光船で周るのですが、水面を感じながらフィヨルドを駆け抜けるのも楽しいと思います。フィヨルドサファリが1時15分に終わったので、一度船に戻ってランチをして、また電車に乗りに駅に行きました。船と駅は250mしか離れていないので、行き来し易くて助かります。

フラム鉄道に乗車する!

ディーゼルの電車が前後に付けてあります。

フラム鉄道の駅は、世界中から来た人達で一杯です。午後2:50出発ですが、良い席を確保する為に、30分ぐらい前から並びました。列は、ツアーの人達、個人客片道、個人的往復、の別々の列に並びます。車内は、クラシックな木製のパネルが張ってあって、いい感じです。

フロム鉄道は、建設期間20年をかけて1940年に開通しました。最初は蒸気機関車での運行でしたが、1944年から電車になりました。

出発点のフロムから、終点のミルダルまでのルートは、8割が55/1000(1mに対して、高低差18㎝)の急勾配です。通常の起動を走る鉄道としては、世界一急勾配を走っている鉄道だそうです。約20キロの距離を1時間ぐらいかけてゆっくりと登って行きます。フィヨルドの岩場を掘ったトンネルが20本もあります。トンネルの長さは全部で6キロで、18本のトンネルは、何と1m掘るのに1ヶ月かかって、手(ハンマーと斧)で掘られたそうです!フィヨルドの渓谷に川が流れています。

雪崩の危険のある所を避けるために、線路は川や谷底を3回通ります。橋を作る替わりに、線路下の岩に穴を開けて川を通してある所もあります。

工作機械もクレーンのなかった時代に良くこんな凄い物を作ってなぁ、とビックリしました。詳しくは、フラム駅の横にある「フラム鉄道博物館」に展示があります。

路線の真ん中の部分だけが複線になっていて、あとの上下線は単線です。真ん中の部分で停車して待ってから、反対側から来た電車とすれ違います。終点の3つ前の駅は、フロム鉄道1番の名所「ショッスフォッセン滝」です。滝は93mの高さがあります。5分ぐらい停車してくれるので、みんな降りて滝の前で記念撮影をします。滝の水は、下流でそのまま水力発電に使われているそうです。


フロム鉄道1番の名所「ショッスフォッセン滝」

終点の1つ前の駅「ヴァトナハルセン」の駅のすぐ前に良さそうなホテルがありました。

バットナーヘルセン ヘイフィエルスホテル3☆です。1896年に出来た歴史の古いホテルです。フィヨルドの真っ只中に滞在出来る特別なホテルです。ここに滞在したら、毎日フラム鉄道に乗れます。みんなフィヨルドハイキングやスキーなどを楽しむようです。ちなみにフラム鉄道は一年中動いていて、ノルウェーの首都オスロから電車を乗り継いで行く事が出来ます。

ノルウェーは、基本英語が通じる国なので、鉄道が好きな方は是非!

車窓は右も左も両方綺麗ですので、行きと帰りで両方座ると素晴らしい景色を満喫できます。

最後に。。。私たちの感想は。。。

ロンドンに住んでいた頃、沢山出会った日本人の駐在員の人達に、駐在中にホリデーに行った所で、1番良かった所は何処でしたか?と聞くと「フィヨルド!」と言う人が多くて、いつかはフィヨルドに行きたいと思っていました。今回の旅で待望のフィヨルドに行けて嬉しかったです。フィヨルドを、海からと陸から両方楽しめました。自然の広大な景色が好きな方にはとてもお勧めです。

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